既存資料から読み解く図面復元

今回は、図面復元の際に既存資料を参考にして建物を読み解いていく話についての記事です。図面復元では、残っている既存資料を参考にする事があります。残っている既存資料では、台帳記載事項証明書、建築計画概要書、確認申請図や竣工図の一部、敷地測量図、登記図面、不動産販売用のパンフレット、建物写真などが挙げられます。何の手掛かりも無い状態よりは、既存資料が沢山あった方がどのような建物なのか想定しやすくなりますし、調査に入る前にある程度は、建物の概要を掴んでおくことが出来ます。又、調査を進めていくと既存資料と実際の建物との整合性も分かってきます。既存資料が実際の建物と違っていた場合は、既存資料の単純な記載ミス、当初の計画を変更した場合、リフォームして変化した場合などがあります。ですので、既存資料だけを手掛かりに復元図を作るのではなく、現地調査を行う事が重要です。そして、既存資料は見積りの際にも参考にさせていただくので、残っていればご提示をお願いしております。ただし、既存資料は全てが揃っていなくても図面復元は可能です。それではまた次回に続きます。

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